沼津日枝神社 山王霊験記

山王霊験記

宝物・古文書の紹介

日枝神社では、国の重要文化財に指定されている紙本着色山王霊験記1巻をはじめ、歴史的に貴重な宝物・書物が数多く残されています。ここでは、日枝神社鎮座900年記念誌より一部を抜粋しご紹介します。

山王霊験記

山王霊験記は、近江(滋賀県)の日吉山王社の霊験に関する説話を絵巻にしたものの一部です。
中世末期の公爵日記に、「山王縁起 十五巻」「日吉社縁起 十五巻」という記載が見られることから、およそ十五巻分の絵巻として制作されたものであることがわかります。
静岡・日枝神社蔵の一巻は、その巻第五の一巻に該当します。
弘安11年(1288年)初春(正月)廿二朝(二十二日)に、後世の手本として当社に調進されたことが巻末に記載されています。

山王霊験記の遺品として最古のもので、13世紀末の作品。重要文化財に指定されています。

重要文化財指定書 霊験記の文書 霊験記の挿絵 霊験記の奥付