沼津日枝神社の宝物の紹介

日枝神社の宝物

日枝神社の宝物

日枝神社の宝物をご紹介。日枝神社鎮座900年記念誌より一部を抜粋しご紹介します。

獅子頭の面

当社草創=永長元年(1096年)当時より伝わるものと推定され、当社で最も古い宝物の一つ。
縦35cm、横31cm、厚さ14cm。

獅子頭の面一面

獅子頭の面 一対

雄雌一対とも見える獅子の面。時代推定桃山期(16世紀)

獅子頭の面一対

古鏡 一面

江戸時代初期のもので直径12cm、厚さ1.7cm、白銅製。「天下一出雲守」の銘あり。

古鏡

太刀 一口(ひとふり)

慶安2年(1649年)黒田衛門佐光之より奉納された太刀。長さ72.5cm、中心(なかご)長さ19.8cm、総長92.3cm、反り3cm。

太刀

推定年代は戦国時代か江戸時代。奉納者は不詳。栗葉形のものに「助房」の銘あり。

鏃

汐見返しの石

この石は今から800年昔、狩野川べりに積んだ石垣と思われます。この石垣は三枚橋城築城の際に使われました。
昭和60年頃の工事の際にこの石を残し保存しています。

汐見返しの石

源頼朝公 富士巻狩大釜

建久4年(1193年)、源頼朝公が富士山麓大巻狩の際、炊飯に使用したもので、現在破損してその半片を残すのみですが、江戸時代の文献もあります。

源頼朝 富士巻狩大釜

神輿(三基)

奉納は、享保8年(1723年)当市上土町 豪商樽井幸右衞門。台座の裏に以下の刻字があります。

奉造営 神輿三丁
祈願 代々子孫繁昌 家門長久
願主 駿東郡上土町住 樽井幸右衞門良安 謹言
干時享保八年癸卯年九月吉祥日

文化4年(1807年)9月に補修されたことが記されています。
880年記念に際し復元の大補修を行い、250年前の姿を再現しました。
この神輿は、毎年9月の例祭にはこれを奉じて氏子町内を練り歩きました。昭和40年以降は、交通規制によりこれを取りやめ、今後は神輿倉に奉安することになりました。

みこし

京極為兼卿筆書状

京極為兼(きょうごく ためかね)と二条為世(にじょう ためよ)はイトコにあたります。
勅撰和歌集の撰進者に為兼一人が就任することに対して、自分もその一人に選任されることを希望した為世は訴陳しました。
これに対し為兼は、かつて京極中納言(藤原定家=為兼らの曽祖父)が、一人で勤めた先例があるから差し支えないではないか、そして訴陳によって撰進者に登用された例もない、と反論したのがこの書状です。
本書状がいかなるいきさつから当神社へもたらされたかは不明です。
沼津市の有形指定文化財に指定されています。

京極為兼の書状と文化財指定書

神社絵図 第1図〜第3図

神社絵図第1図

神社絵図 第1図

神社絵図第2図と第3図

神社絵図 第2図(左)、第3図(右)